所蔵品展「波山陶芸の魅力を探る~輝く色彩の妙」
展覧概要
筑西市が生んだ日本陶芸界の巨匠・板谷波山(1872 ~1963)。
その陶芸の魅力を分かりやすくご紹介する10 回シリーズの展覧会が始まります。
どうぞご期待ください。
その第一回目は、「色彩の妙」がテーマです。
波山陶芸の魅力、それはなんといってもその色彩のみずみずしさにあるでしょう。今朝咲いたばかりの草花、あるいは畑でもぎりたての野菜や果実のようなつややかさ。
それはまさに、はつらつとしたいのちの輝きの表現でした。波山の美意識には、茨城の四季折々の豊かな自然に育まれた感性が感じられます。
彼が陶芸家としてデビューした明治後期頃、とくに熱心に取り組んだ課題に、彩色の表現がありました。当館蔵の「彩磁藤花文花瓶」は、可憐な藤花が、花瓶に挿されているかのように描かれています。器面全体に広がる白い素地は、まるで大理石を思わせるような艶やかさが感じられ、藤花を清らかに包み込んでいます。
今回は波山が制作時に、惜しくも失敗作して砕いてしまった陶片も参考作として展示しております。この砕かれた陶片にも波山の美意識が宿っています。
どうぞごゆっくりご鑑賞ください。
基本情報
会 期:2024年9月1日(日)~12月20日(金)
開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
休館日 :月曜日、9/17、9/24、10/15、11/5
入館料 :板谷波山記念館単館券 一般210円/団体(10名以上)160円/高校生以下無料
- 障がい者手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名様は入館無料。
- 本展期間中発行のしもだて美術館入館券の半券をご提示いただくと、100円でご覧いただけます。(半券1枚につき1名様1回限り)
出品一覧
出品一覧 [PDF形式/246.77KB]
葆光白磁香炉「忠勇義烈」文字 彩磁芭蕉蛙花瓶 彩磁花卉文香炉
昭和10年代 明治時代後期~大正時代初期 昭和20年代
葆光彩磁蔓草文花瓶 結晶釉花瓶 辰砂釉延寿文花瓶
大正時代中期 昭和10年代 昭和15年頃
イベント
波山を偲ぶ茶話会~波山の生家にて~
10月10日は波山さんの61回目の命日です。10月12日(土)に希代の陶芸家を偲ぶ茶話会を開きます。ゲストに荒川正明氏(波山研究者:学習院大学教授)をお呼びし、波山さんの人となり、その陶芸の魅力についてお話いただきます。
また、波山が制作した作品や陶片をお手に取って直に触れていただき、参加者の皆様共々、楽しいひと時をお過ごしいただきたく存じます。
どうぞお気軽にご参加ください。
- 日程:10月12日(土)
(1)10:30~11:00 満員 (2)11:30~12:00 (3)13:30~14:00 (4)15:00~15:30 ※各回先着10名
- 会 場:板谷波山記念館 板谷波山生家
- 参加費:500円 (お茶・お菓子付き)
※入館料は別途必要です。
※参加時間の10分前までに受付にてお支払い下さい。
- 申込み期日:10月11日(金)
- 申込み:下記の番号にお電話またはFAXでお申し込み下さい。
お電話の方は、「お名前」、「電話番号」、「参加人数」、「参加希望時間」をお知らせの上、お申込ください。
FAXの方は、茶話会チラシの下にある「茶話会参加申込書」に必要事項をご記入の上、お申し込み下さい。
茶話会チラシ [PDF形式/523.83KB]
【電話/FAX:0296-25-3830】
ギャラリートーク
日程:11月10日(日)、11月24日(日)、12月7日(土)、12月14日(土)
各回:15:00~ (30分程度)
※予約不要・要観覧券
関連ファイルダウンロード
- 茶話会チラシPDF形式/523.83KB
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アンケート
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なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。
- 2024年9月25日
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